三重県立津高術学校とは?

職業能力開発促進法に基づき設置された県立の職業能力開発施設です。技能や技術、知識を身につけ、ものづくり関連産業などの企業へ就職をめざす学校として、すでに 1万人を超える修了生を社会に送り出しています。

普通課程

2年間の課程で高等学校卒業者など35歳未満の方を対象として、技術や技能を基礎から学びます。技能検定や自動車整備士の資格取得を目標に訓練を行い、高い就職率を実現しています。

短期課程

5か月と6か月及び1年の課程があります。離転職者の方、外国籍の方、若年者の方、身体に障がいのある方を対象とした様々な科があり、技能や知識を習得し、資格を取って就職をめざします。

委託訓練

県内各地の民間教育施設において、3か月と2年間のコースがあります。離転職者の方を対象として就職に必要な知識の習得や資格の取得をめざします。また、企業等に在職している方のための能力開発セミナーを実施しています。

学校見学もできますので、お気軽にお問い合わせください。

普通課程

若年者向けコース

高等学校等を卒業、あるいは転職しようとする若年者が、2年間「ものづくり」や「自動車整備」などの技術を基礎から実習を中心に学び、技術者、技能者として就職をめざします。

高等学校普通科からの入校生が多く、各科は1学年10~30名定員で、きめ細かな指導を受けることで、技能の国家検定制度である「技能検定資格」をはじめ、様々な資格を取得し、概ね100%の就職率と就職後の高定着率を維持し続けています。

本校は「学校教育法」による学校でないことから、「短期大学卒業」「専門学校卒業」という学歴には該当しませんが、修了生は基礎基本が身についていることから、就職先の企業からも評価いただいています。

本校の「取組」

2年生の後半には就職内定先の企業が必要とする技術・技能を習得するため、個人別のオーダーメイドカリキュラムや内定先企業での実習を実施しています。

このふたつの仕組みは、就職先企業には「即戦力として期待できる」と、生徒のみなさんには「職場に早く溶け込める」と好評で、就職率と定着率の高さを「強み」としています。

資格の取得

国家資格である技能検定※2級 と 自動車整備士2級 など実践に即した多くの資格取得をめざします。

※技能検定とは、働く人の技能を一定の水準(知識・技術力・判断力等)によって検定し、国が技能の高さ(品質)を証明する制度です。これからは、誰が責任を持って製品として市場に出荷したか問われることになります。(製造物責任法、企業の社会的責任)大変重要な資格として企業では高く評価されています。

本校の特典

修了時の技能照査(試験)に合格することにより、技能検定2級の学科試験免除、自動車技術科は実技試験が免除になります。

短期課程

求職者向けコース

ハローワークと連携し、再就職を希望する離転職者等の方を対象として、実技を中心に短期集中で職業に必要な知識・技能の習得と免許・資格取得するパソコンCAD科、オフィスビジネス科(履修期間はいずれも6か月間)と住宅サービス科、ホームコーデ科、マルチスキルワーク科、自動車板金科(履修期間は5か月)、 アーキデザイン科(履修期間は1年間)を設置しています。

ダイバーシティ訓練

ダイバーシティ(diversity)は日本語に訳すと多様性ですが、一人ひとりが尊重され、多様性が受容されることで、個人の生きがいや学び、社会の発展や新たな価値創出などにつながります。

本校では身体に障害のある方を対象としたOA事務科(履修期間は6か月間)、就業経験がない方または少ない方、日本語の読み書きに課題のある外国籍の方を対象とした金属成形科(履修期間は6か月間)、自動車板金・塗装科(履修期間は5か月間)を設置しています。

委託訓練

再就職を希望する離転職者等を対象としてに、県内の専修学校等の民間教育訓練施設における「 IT、介護福祉、医療事務等に関する訓練ノウハウ」を活用することで、効果的な職業能力開発の機会を提供し、再就職に向けた技能習得をめざしています。

3ケ月課程の「パソコン・事務」 27コース(うち5コースは、母子家庭の母等の職業的自立促進訓練に位置づけているため、定員の一部が母子家庭の母等の優先枠に設定されています。)、「介護」 6コース、「医療事務」 3コース、「定住外国人向け職業訓練」1コース、及び 2年課程の「デジタル分野」8コース、「介護福祉士養成科」 8コース、「保育士養成科」 5コース、「栄養士養成科」 2コース、「製菓衛生師養成科」 2コース 計 62コースを設置しています。

キャリア支援教育

高等学校におけるキャリア教育の支援として、進路ガイダンス・分野別模擬授業などを受け入れています。